企業の人事担当者・卒業生に聞く/メーカー

多摩美で養われた「答えのない問い」を考える力がツール開発に活かされる

積水ハウス株式会社

“「わが家」を世界一幸せな場所にする” をグローバルビジョンに掲げ、大阪に本社を構える住宅メーカー。近年は海外における戸建住宅や集合住宅、ホテルなどの建設・販売、さらには都市開発といった国際ビジネスにも取り組み、事業の多角化を推進している。
https://www.sekisuihouse.co.jp/

2023年7月掲載


住宅業界においても美大生の活躍の場が広がり続けている

中山隼さん
中山隼さん

積水ハウス株式会社
人財開発部
人財採用室 新卒採用グループ

積水ハウスというと戸建住宅設計のイメージが根強いと思います。しかし、近年は消費者やクライアント企業のニーズの多様化が進んでおり、美しさや暮らしやすさへの関心が高まるにつれて、建築以外の視点も重要視するようになりました。デザインの専門性を高めた美大生は、住宅業界においても活躍の場が広がり続けています。

さらに競合他社がたくさんあるなかでお客さまに選んでいただくためには、目の前の一人ひとりへの提案の質も高めていかなければなりません。そのためには、興味関心の幅広さや観察眼が重要になるかと思います。相手をよく観察し、細やかな気づきから言外のニーズをつかめるような、感受性の高い人が住宅業界でも求められています。


環境デザインで磨いた頭の柔軟性がプロジェクトの立ち上げを後押しした

高源 佳希さん
高源 佳希さん

2021年|環境デザイン卒

積水ハウス株式会社
技術人財開発部
外構設計強化グループ

外構設計強化グループという、社内の設計力やデザイン力を高めるための部署で働いています。主に携わっているのが、門扉やアプローチ、庭などのエクステリアの設計力強化です。当社には住宅を総合的に一貫して設計する方針があり、そのための社内研修の運営、iPadツールの開発、物件の分析などに取り組んでいます。特に深く携わったのが、支店の営業・設計担当者が利用するためのiPadツールの開発です。開発ありきのプロジェクトではなく、社内で何が求められているのかヒアリングするところからスタートしました。やがて把握したのが、社員がエクステリアの魅力をお客さまに伝えきれていないという課題です。そこで、お客さまの前で説明しやすいスライドのようなiPadツールを開発し、プレ運用でも好評だったので、これから全国展開されることになりました。

自分たちで課題を見つけて、解決するための施策を考えるのは、環境デザインの授業でも経験していました。「段ボールで人体を支えなさい」や「竹を使って『涼』を感じる空間をつくりなさい」といった授業のように、「答えのない問い」を通してデザインを学べたあの時間は、今の社会人生活にも間違いなく役立っています。

高源さんが携わった、エクステリアの魅力をお客さまに伝えるためのiPadツール