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未来を見据えた循環型社会を探究する サーキュラーオフィスレクチャーシリーズ第二弾「トキとアートと政策とデザイン」を開催


環境保全と地域創生の取り組みをわかりやすくお話する岩浅有記先生。

12月20日、上野毛キャンパスにて、多摩美術大学サーキュラーオフィス レクチャーシリーズ第二弾「トキとアートと政策とデザイン」を開催しました。

本トークイベントでは、佐渡島におけるトキの放鳥プロジェクトに関わり、環境政策、農業政策、観光政策のシナジーを地域のキーパーソンと実践してきている岩浅有記先生(大正大学地域構想研究所 准教授)をお招きして、中村寛教授(リベラルアーツセンター/大学院)との対談形式でお話をうかがいました。

学内外のおよそ30名の聴講生からも時折笑い声があがる和やかな雰囲気の中、岩浅先生からは、自然環境の保護や再生、持続可能な農業のあり方などについて、「地域創生と地域環境政策はどちらも欠けてはならない両輪」と捉えることの重要性が話されました。さらに、佐渡島のトキの放鳥プロジェクトの施策を例に、持続可能な地域社会の構築のために重要なこととして、「持続可能な環境形成とは地域社会や文化との合意形成でもある」ということについて実践的な知見をお話いただきました。

2024年1月にも、サーキュラーオフィスによるレクチャーシリーズ第三弾を予定しています。
「つくる」という営為の前後への想像力を持ち、「つくるもの・こと」を通じて「あらたな価値(幸循環)」を創出すると同時に、来るべき社会や文化をつくり、担い、つくりなおしていく人びととともに活動を展開します。

地域社会、人、自然を豊かにするアイデアや施策について示唆に富む対談が繰り広げられました。

【サーキュラーオフィス レクチャーシリーズ・第2回実施概要】

日 程:2023年12月20日(水)
時 間:18:00~19:30
会 場:多摩美術大学 上野毛キャンパス CUBE105
参加費:無料(要事前予約。お申込受付は先着順)
登壇者:岩浅有記(大正大学 地域構想研究所 准教授)
    中村寛(多摩美術大学 リベラルアーツセンター/大学院 教授)

登壇者略歴:

岩浅 有記/Iwasa Yuki
2003年東京大学農学生命科学研究科生圏システム学専攻修士課程修了後、同年環境省入省。佐渡におけるトキの野生復帰(初代佐渡自然保護官としてトキ認証米制度等を佐渡市との協働により立案・実施)、国土交通省出向時におけるグリーンインフラ政策立案、奄美・沖縄の世界自然遺産登録などの自然環境政策、国土政策に携わり、2021年4月より現職。政策アドバイザー(佐渡市、北本市、奄美市)、国の役職(内閣府、総務省、観光庁、農水省)等を務める。

【多摩美術大学サーキュラー・オフィス(Circular Office)】

この惑星における美術のあり方を深くとらえなおし、「つくる」ことを基礎におく美術(Art and Design)に、新たな視点として「循環(Circular)」という考え方と実践をかけ合わせます。「つくる」という営為の前後への想像力を持ち、「つくるもの・こと」を通じてこの惑星に「あらたな価値(幸循環)」を創出すると同時に、来るべき社会や文化をつくり、担い、つくりなおしていく人びととともに活動を展開します。

  

関連リンク

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