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「ソニーの『その先』をデザインする」クリエイティブセンター長 石井大輔氏が特別講義


石井大輔さん(ソニーグループ株式会社 クリエイティブセンター長)

  

92年プロダクトデザイン専攻卒業生でソニーグループ株式会社クリエイティブセンター長の石井大輔さんによる特別講義「ソニーの『その先』をデザインする」が、6月13日、八王子キャンパスで行われました。将来の進路選択の参考にしてもらいたいと企画されたもので、全学科の学生約200人が受講しました。

講義ではまず、エンタテインメント・テクノロジー&サービスやゲーム、イメージング&センシング・ソリューションなど、日々業務領域を拡大しているソニーグループの6つの事業についての説明がありました。その後、それらの事業全体に対し、新しいビジネスやテクノロジーを支援する「インキュベーション」と「ブランディング」を核に横断的な活動をしているクリエイティブセンターの役割について、同社で活躍する多数の卒業生の名前を挙げながら最新のプロジェクトの事例を紹介していただきました。

「昨年始動したソニー・ホンダモビリティ株式会社との案件もそうだが、ソニーにはいろんな可能性があり、まさかと思うような仕事が突然降ってくる。自分が変わる前にソニー自身が常に『その先』へと変わり続けていて、そのスピードに追いつくのが楽しい。近年はデザインが上流から参画するプロジェクトが増え、トップマネジメントから直接クリエイティブセンターに相談されることも非常に多くなった」(石井さん)

受講した学生からは「ソニーらしさはどうやって担保されているのか」「これからのモビリティの動力源について」「大人数のメンバーを率いるリーダーになるコツ」「効率的なスキルアップの仕方」など多数の質問が寄せられました。時間をオーバーするほどの盛況となり、講義後も石井さんに話を聞きたいという学生が列を作りました。

特別講義を企画したプロダクトデザイン専攻の安次富隆教授は「家電のデザインをやりたい、車のデザインをやりたいというような『モノ』軸で企業を選ぶ時代ではないということを学生たちに伝えたかった。ソニーをはじめ大手企業のクリエイティブのトップに多摩美の卒業生が就任している。学生の皆さんには大いにチャンスがあるので、チャレンジしてほしい」と話しました。

  

講義では石井さんがクリエイティブディレクションとデザインを担当した新世代『aibo』のお話も

終了後も石井さんにお話をうかがいたいと列をなす学生たち。一人ひとりに対し真摯にお応えいただきました

今回の特別講義を企画した安次富隆教授(写真左)と石井さん

石井大輔 氏

ソニーグループ株式会社 クリエイティブセンター長
ソニー・ホンダモビリティ株式会社 デザイン&ブランド戦略部ヘッド

1992年ソニー入社。ハンディカム、ウォークマン® 、AIBOなどのプロダクトデザインを担当。2度の英国赴任を経て、AIロボティクス、モビリティ、ドローンなどの新規領域や、R&D、コーポレートブランディング等幅広い領域のID/UIUX/CDを含む統合的なクリエイティブディレクションを担う。2021年よりセンター長に就任。2016/2021 iF Award 審査員(ドイツ)、2019/2022 DFA Award審査員(香港)、2023グッドデザイン賞審査員(日本)、2022-23ミラノ工科大学客員教授。

  

関連リンク

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2019年に石井さんを取材した広報誌「TAMABINEWS」ゼロからイチの発想力特集別ウィンドウリンク
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