お知らせ一覧へ戻る

ダイソンのエンジニアとプロダクトデザイン学生とのこの先のモノづくりについて考えるトークセッション


5月26日、プロダクトデザイン専攻Studio3の学生たちと、ダイソンのエンジニアとのトークセッション、ならびに作品プレゼンテーションが東京・原宿Jingで行われました。

同専攻では、2年次から専門領域によって3つに分かれるスタジオ制を採り入れています。本プログラムを行ったStudio3では、異分野と融合して領域を拡げること、そして新たな枠組みにおいても対応できる柔軟性や自ら考え、先を切り開くデザイン力のある人材の育成を目指しています。

セッションの第一部ではダイソンのシニア・エンジニアリング・マネジャーのJames Dsouza氏より「Pioneering Innovation Breakthrough(先駆的イノベーションの突破口)」と題した講演が行われました。同社の製品の研究開発のプロセスを例に、フレッシュなアイデアの創出やテクノロジー開発で主要となるのはイノベーティブでチャレンジングな姿勢であること。またそうした姿勢は、ユーザーや地球環境が抱える課題の解決に非常に重要であるとした、示唆に富む内容をお話しいただきました。
また同社の教育慈善団体、ジェームズ ダイソン財団が主催する若きデザインエンジニアの才能育成・支援を目的とする国際的アワード「James Dyson Award」も紹介されました。

第二部では、同専攻Studio3の学生たちが、持続可能性の視点から制作した提案作品を会場に持ち込んでプレゼンテーションを行いました。TUB(Tama Art University Bureau)による循環型社会に向けた共創プロジェクト「すてるデザイン」プロジェクトのひとつとして取り組んでいる部材毎に分解/修理できるスーツケースのデザインは、約9割のスーツケースが廃棄時に埋め立て処理されている現状への対策として考えられた提案で、素材にはリサイクル材が使われます。身の廻りの自然の中から採取した素材だけを用いて制作された動物の彫像や暮らしの道具の提案は、接着にもニカワを用いているため、全て土に還すことが可能。バージン素材を購入して作るのが当たり前になっているモノづくりに対して一考を投げ掛けるものであり、そうしたモノづくりのコンセプトや制作プロセスが学生たちから説明されました。

「棄てられるものからも人を楽しませ、豊かにできるものを生み出すことができる。サステナビリティの重要性を改めて感じた。数々の作品に感動した。」との所感が、ダイソンのエンジニアから寄せられました。

  

関連リンク

プロダクトデザイン専攻 紹介ページ別ウィンドウリンク
すてるデザイン紹介サイト別ウィンドウリンク
多摩美術大学TUB別ウィンドウリンク
James Dyson Award紹介サイト別ウィンドウリンク

学生によるプレゼンテーションの様子

ダイソンの革新的デザイン、核となるフィロソフィーについて講演を行うシニア・エンジニアリング・マネジャーのJames Dsouza氏

スーツケースのリペア方法を提案するプロダクトデザイン専攻の学生