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世田谷区と統合デザイン学科が小学校で将来の投票参加を促す「模擬投票」授業を実施


立候補者役の統合デザインの学生たちによる演説の様子

世田谷区では若年層、とくに20代の投票率が低い水準にとどまっていることが長年の課題となっています。統合デザイン学科・永井一史教授のもとで学ぶ3年生は、世田谷区選挙管理委員会から相談を受けて「若者の投票率向上プロジェクト」に2022年前期から取り組んでいます。

2月15日、世田谷区立中町小学校の3年生3クラスを対象に、児童期からの選挙への理解と、将来の投票参加を促すことを目的に「模擬投票」の授業を行いました。

これは自治体の課題解決に、統合デザイン学科で学ぶさまざまな社会の仕組みや生活の在り方を考える視点を生かす実践的なアプローチの一環です。これまでの授業では同区の選挙管理委員会の職員の方から区が抱える課題の共有を受け、「なぜ若者が投票に行かないか」について検討するとともに、具体的施策の提案を行ってきました。

次世代有権者に向けた啓発事業のひとつが小学校での「模擬投票」の授業。学生たちは授業を行うにあたり同選挙管理委員会とともに、小学生に「投票するとはどういうことか」を自分ごととしてとらえ理解してもらうには、どのような施策・工夫が必要かを検討しました。

討議を重ねた学生たちは小学生に身近な問題を争点とした選挙を行うことで投票への興味喚起が図れるのではとの考えから、「みんなが楽しめる休み時間と新しい遊具の購入・設置」を争点とした「みんなの休み時間大臣」を決める選挙を企画・設計しました。

候補者の演説内容や選挙公報の内容の分かりやすさなどを視覚的に整理した、投票したい候補者を選びやすくするワークシートや実際の投票用紙に近い模擬投票用紙のデザインなどのアプリケーションも総合的にデザインすることで小学生が初めて体験する選挙への理解促進と投票までの流れをサポートしました。

授業を受けた小学生からは、「選挙って楽しい」「投票してドキドキした」「意外と簡単だった」「18歳になったら選挙に行ってみる」などの感想がありました。

投票する候補者を選びやすくするため、選挙公報やワークシートを工夫しました

実際の選挙さながら投票開始前の投票箱に何も入っていないことを確認する「空虚確認」も実施しました。

実際の投票記載台を使って模擬投票を行いました

  

関連リンク

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