アートセンターと陶芸×デジタル技術の融合を探究した成果発表展を開催(12/8~9)

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12月8日~9日の2日間、八王子キャンパス図書館アーケードギャラリーで、アメリカ有数の美術大学であり本学協定校であるアートセンター・カレッジ・オブ・デザイン(以下、ACCD)との国際協働教育プロジェクト「Pacific Rim(パシフィックリム)」の今年度の成果発表展を開催いたします。 “Ceramic Futures(陶の未来)” をテーマに、伝統的な陶芸技術と新しいデジタル技術の融合を探究しました。8日には学生たちによるプレゼンテーションも行います。

Pacific Rim “Ceramic Futures” 開催概要

日時:2022年12月8日(木)15:00~19:00、12月9日(金)10:00~17:00
会場:八王子キャンパス 図書館アーケードギャラリー
   東京都八王子市鑓水2-1723
※入場無料

『交換留学の団体戦』Pacific Rim について

Pacific Rim は本学の協定校であるACCDと2006年から実施している国際協働教育プロジェクトです。1年ごとに開催地を交互に設定し、現地に3~4カ月滞在して共同研究を行う本学の留学プログラムのひとつで、例年、両校でのセレクションを経て選抜された20名程度の学部生・大学院生が参加しています。

開催地にかかわらず、アートセンターの教員がメインレクチャーを担当し、講義はすべて英語で行われます。災害や環境問題、高齢化社会といった社会問題や、食文化や各国の伝統工芸など生活に密接した日常的な課題などをテーマに取り上げ、アート・デザインの力でどう解決するかをグループごとに研究します。周辺地域へのリサーチトリップやワークショップ、ディスカッションを繰り返し、その研究成果を作品として発表します。

日米の学生が混ざり合い、国・文化・言語、そして専攻の違いを超え、協働してデザイン研究を行う『交換留学の団体戦』です。将来的に海外での活動を視野に入れている本学学生にとっては、英語力の向上を図りながら異文化への理解を深め、コミュニケーション能力や国際性を身につける絶好の機会となっています。

最新の3Dプリンターを活用し、陶芸×デジタルデザインの可能性を探る

世界的なコロナ禍に見舞われた2020年は開催中止を余儀なくされ、両校の交流を継続する方法を模索した昨年は3日間のオンラインプログラムでの実施となりました。規制緩和が進み海外からの入国が可能となった今年、3年ぶりに対面でのプロジェクトが実現しました。

ACCDからは学生11名が来日し、9月には本学学生とともに東京、愛知、岐阜、京都、佐賀をめぐる2週間のフィールドトリップを行いました。さまざまな日本文化にふれつつ、陶産地で受け継がれる技術を実際に体験し、自分の「手」で作ることの重要性を学びました。また、多治見のタイルメーカーでは、都市ごみをリサイクルしてタイルにするサスティナブルな活用事例なども学びました。

その後は本学八王子キャンパス内に制作拠点を置き、工芸学科や素材研究室CMTELでのワークショップなどを経て、両校の学生を混合したグループで、3Dプリンターで鋳込みの型を作り石膏を流し込んで成形したり、粉末積層型の3Dプリンターを使って粘土を直接固めて成形したりするなど、伝統的な陶芸技術と新しいデジタル技術の融合を目指し、研究に取り組みました。本展では、学生たちの約3か月にわたる研究成果となる作品を発表いたします。

  

関連リンク

Pacific Rim 紹介ページ
多摩美術大学の国際交流・留学について

  

10月26日に行われたPacific Rimプロジェクト中間発表会の様子

2022年11月29日 19:11