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ウクライナの支援学生が戦後の都市再建に関する研究のため来日


写真左から環境デザイン学科 岸本章教授、橋本潤准教授、ボーダン・セレディアクさん、安藤鋼介助手、国際交流センター職員 摩庭啓人

  

本学は、戦禍のウクライナで厳しい状況下にある芸術を志す学生たちを支援するべく、研究・制作環境を提供するプログラムを行っています。現在、プロダクトデザイン専攻で受入中のアリサ・チェンさんに続き2人目のウクライナ学生が来日し、支援を開始しましたのでお知らせいたします。

今回来日したのはボーダン・セレディアクさんです。ボーダンさんはウクライナ西部のイワノフランクフスク出身で、開戦時はオランダ・ロッテルダムで第二次世界大戦後の都市再建についての研究を行っていました。本学では環境デザイン学科に所属して同研究を深化させつつ、日本における都市や社会の再建についても検証・分析し、今回の戦争で破壊されたハリコフ、マリウポリ、キエフなどウクライナの都市再建を見据え、再建の考え方やプロセスのガイドラインを作成したいと考えています。

9月10日、ボーダンさんは国際交流センター長の久保田晃弘教授らとともに所属する環境デザイン学科研究室を訪問し、指導教員となる岸本章教授、橋本潤准教授との面談を行いました。本学での研究計画を説明し、それに適した授業の履修や研究・支援の体制などについて話し合われました。

また、本学のウクライナ情勢に対する支援の継続が決定しました。次年度は、2022年3月以降に日本へ避難しているウクライナ国籍の方(日本在住者)が本学の2023年度学部3年次編入学選抜・博士前期課程(修士課程)選抜に合格し入学した場合、在学中(2年間)の学費を免除するとともに、奨学金を支給するプログラムを開始します。

  

関連リンク

多摩美術大学 ウクライナ情勢に対する支援について別ウィンドウリンク
ウクライナ学生が来日、9月からプロダクトデザイン専攻で受入開始別ウィンドウリンク
環境デザイン学科 紹介ページ別ウィンドウリンク

研究計画をプレゼンするボーダン・セレディアクさん(写真右)。写真左は国際交流センター長 久保田晃弘教授