日本画・森田舞副手が直木賞受賞作の装丁画を手がける
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第166回直木賞受賞作『塞王の楯』(今村翔吾著、集英社)の装丁画を、20年大学院日本画修了・森田舞さんが手がけました。
本作は戦国時代の琵琶湖畔にある大津城を舞台に、最強の楯である石垣と至高の矛たる鉄砲の対決をそれぞれの職人の視点から描いた時代小説です。
書籍の表紙カバーには森田さんの作品「ground 2021(標風)」が、表紙には本作を読んで描き下ろした「陽裏─塞王の楯」がモノクロで採用されています。
森田さんは、主人公が石積み職人であることから、石や岩を感じさせるようにと岩場のような地面から深淵がのぞくような情景を、そして戦国時代の設定から、時代が動くエネルギーや烈火などをイメージして仕上げたそうです。また普段から作品のモチーフとして、人間や人間の感情を鳥の姿に仮託して表現しているとのことで、今回も印象的に配されています。
森田さんはこの春から日本画専攻で副手を務めています。

『塞王の楯』表紙カバー

『塞王の楯』表紙
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