「第26回 手塚治虫文化賞」で卒業生2名が新生賞と短編賞を受賞

「第26回 手塚治虫文化賞」で、11年メディア芸術卒業の谷口菜津子さんが新生賞を、03年グラフィックデザイン卒業のオカヤイヅミさんが短編賞を受賞しました。

この賞は、日本のマンガ文化の発展に大きな役割を果たした手塚治虫氏の業績を記念し、マンガ文化の健全な発展に寄与することを目的に1997年に創設されたものです。

新生賞は昨年1年間に国内で発表されたマンガの中から斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者に、短編賞は短編、4コマ、1コマなどを対象に作品・作者に贈られます。贈呈式は6月2日(木)、東京・築地の浜離宮朝日ホールで行われます。

新生賞 谷口菜津子

『教室の片隅で青春がはじまる』(KADOKAWA)『今夜すきやきだよ』(新潮社)で多様性を柔らかな筆致で描いたことに対して

『教室の片隅で青春がはじまる』(KADOKAWA)

『今夜すきやきだよ』(新潮社)

谷口菜津子さんのコメント:
◆今回の受賞について
驚きましたし信じられませんでした。頑張ってきたことを認められたようで嬉しかったです。
◆多摩美での学生時代について
初めは絵画をやりたいと思っていたのですが、大学時代に日記的に書いていたブログに載せた漫画に反響があり、人を楽しませることが好きだという実感を得ました。大学での講評会で聞いたことが割と今更になってわかってきたことが多いです。よく言われていた「コンセプト」は漫画でいう「伝えたいテーマ」で、これもよく聞いた「個人的でなく社会に繋がるような作品を目指してほしい」はたくさんの人に読んでもらう漫画を描く上では大切なことだと思いました。私はリアルな人間関係の漫画が好きなので、学友たちと過ごした時間も今の作品作りに深く繋がっています。
◆今後について
変わらず、より面白い漫画を目指して真面目に健康に頑張りたいです。
◆多摩美の後輩の皆さんへ
皆さんそれぞれ目指すところが違うと思うので特にアドバイスはないのですが、過去の大学生の自分に言いたいことがあるとしたら、「せっかく学費を払って大学に通っているんだから、もっと作品をたくさん作って、もっと教授と色々話して、もっと図書館で本や映画などでインプットして、大学ならではの状況や場を活用して欲しい」です。

短編賞 オカヤイヅミ

『いいとしを』(KADOKAWA)『白木蓮はきれいに散らない』(小学館)に対して

『白木蓮はきれいに散らない』(小学館)

『いいとしを』(KADOKAWA)

オカヤイヅミさんのコメント:
◆今回の受賞について
びっくりしましたが、評価していただけたことは素直に嬉しかったです。
◆多摩美での学生時代について
大学時代に身に染みたのは、優れた表現者は周りをちょっと見れば沢山いるという事実で、その中で自分の立ち位置を考えていたら卒業しており、そこから漫画を描くまで10年ほどかかってしまったという具合です。まだ考えはまとまっていません。基礎的な絵画の技術やデザインの知識は、漫画そのものの制作だけではなく単行本を出版するときやWebやSNSでの広報活動などにも役に立っていると思います。
◆今後について
受賞をしたから方針が変わるということもないですが、漫画の賞をいただけたので今後も漫画を描き続けてみます。
◆多摩美の後輩の皆さんへ
だいぶぼんやりした学生だった自覚があるので私がアドバイスできるようなことはないです。

  

関連リンク

「第26回 手塚治虫文化賞」受賞作品
メディア芸術コース 紹介ページ
グラフィックデザイン学科コース 紹介ページ

2022年6月2日 13:51