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工芸・井上雅之教授の回顧展が茨城陶芸美術館で開催中(~8/28)


工芸学科・井上雅之教授の回顧展「井上雅之 描くように造る」が、茨城県陶芸美術館で開催されています。

井上教授は1980年代から陶を素材に立体作品の制作を始め、大型の造形作品を中心に日本現代陶芸の第一線で活躍し、ロクロ成形後に割った破片を作品の一部に用いたり、ボルトで陶のパーツを組み立てるなど、従来の常識にはまらない自由な発想で陶の可能性を大きく拡張してきました。2017年には「第24回日本陶芸展」で大賞・桂宮賜杯を受賞しています。

1985年に本学大学院を修了後、助手、講師を経て、1998年から専任教員として教鞭を執ってきた井上教授は、2023年3月に退職されます。この節目に行われる本展は、初期の作品から新作まで約70点が展示され、井上教授の約40年におよぶ作家としての足跡をたどる大規模な個展です。

『井上雅之 描くように造る』

会期:2022年6月11日(土)~8月28日(日)
会場:茨城県陶芸美術館別ウィンドウリンク
(茨城県笠間市笠間2345番地 笠間芸術の森公園内)
開館時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(ただし、7月18日、8月15日は開館)、7月19日
観覧料:一般840円(680円)/70歳以上420円(340円)/高大生630円(520円)/小中生320円(260円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳または指定難病特定医療費受給者証をお持ちの方及び付き添いの方(ただし1人につき1人まで)は無料。
※土曜日は高校生以下無料。(ただし、長期休業日に当たるときを除く)
※6月25日(土曜日)は70歳以上の方無料
主催:茨城県陶芸美術館

関連リンク

茨城県陶芸美術館 公式Webサイト別ウィンドウリンク
井上雅之教授 ポートフォリオサイト別ウィンドウリンク
工芸学科 紹介ページ別ウィンドウリンク

1年生の授業で行われた井上教授による「ロクロ」デモンストレーションの様子(2022年5月18日撮影)

長年継承されてきた「合理的な」ロクロの使い方はあるが、「正しい」使い方というものはないとのこと。井上教授が過去にロクロで制作した作品には7メートルの高さに及ぶものも。

井上教授は「『ロクロとはこういうもの』という思い込みを見直し、目の前で起きたことに対峙して、どれだけ自分が『おもしろい』と思えるものにできるかが大事」と話しました。