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多摩市制50周年の記念イベントで油画4年の矢野さんが黒板アートを制作



矢野さんが桜をモチーフに描いた黒板アート

多摩市内の旧北貝取小学校跡地に2022年4月1日に開館した多摩市立市民活動・交流センターのオープン記念イベントで、油画4年の矢野憩啓さんが描いた黒板アートが披露されました。

多摩市立市民活動・交流センターは「未来へと 人も文化も つなげる場」をコンセプトに、閉校した小学校を改修し、校舎内の音楽活動室や会議室、体育館、グラウンドなどを利用することができる、美術や音楽、ダンスなど市民の多様な活動や交流を支援する場として開館しました。このオープン記念イベントは、2021年に市制施行50周年を迎えた多摩市の記念事業の一環として行われました。

今回の黒板アートは、多摩地域にある学校と市民を「つなげる」企画として、本学芸術学科の小川敦生教授を通じて油画研究室が依頼を受け実現したものです。「会議室3」というスペースに3月14日~23日の10日間で制作されました。作品を鑑賞した方からは「チョークで描かれていることに驚き、近くで見るとより迫力があって魅了された」といった声が聞かれました。一般公開はイベント時のみでしたが、作品は5月末頃まで残される予定となっており、「会議室3」を利用する団体の方のみご覧いただけます。

制作した矢野憩啓さんのコメント:
「多摩市立市民活動・交流センター開館、多摩市制50周年を記念し、桜をモチーフとした絵を描きました。地面に落ちている桜の花や空を見上げた時に見える枝など、自身の体験や想像した桜のシーンを画面上で繋ぎ合わせて描いています。校舎に咲く桜と見比べて鑑賞して頂けると嬉しいです。チョークを使う前は、色が画面に乗りづらいのではないかと心配していたのですが、チョークの調子やタッチを残しつつ、とても綺麗な色を出すことができたので、ぜひ近くまで寄って観てください」


黒板アートのなかで「多摩市制50周年」も表現

また、オープン記念イベント当日は、作家で17年大学院油画修了の寺本明志さんによるワークショップ「好きな絵を書いてみよう!」も行われました。あらかじめ明るい色で下塗りした上から黒色を重ね、上の層をペットボトルのキャップや割り箸などで引っかいて削り、下の層に塗った色を出す「スクラッチ」という技法が体験できるワークショップで、子どもたちを中心に300人超の多摩市民が参加して思い思いの絵を描き、大盛況となりました。


4/2に行われたオープン記念イベントでのワークショップの様子(写真提供:多摩市立市民活動・交流センター)

  

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