文化庁メディア芸術祭で大学院生と卒業生が新人賞を受賞
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第25回アート部門新人賞≪Uber Existence≫花形 槙/メディアパフォーマンス
©︎ 2021 Shin Hanagata
第25回文化庁メディア芸術祭で、大学院情報デザイン2年の花形槙さんがアート部門の新人賞を、14年メディア芸術卒業の木下麦さん(P.I.C.S. management 所属)がアニメーション部門の新人賞を受賞しました。
文化庁メディア芸術祭はアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバルです。今回は世界95の国と地域から3,537点の応募がありました。
花形さんの受賞作品≪Uber Existence≫は、アプリを通じて「そこにいること」そのものを提供する「存在代行」サービスを実践したパフォーマンス作品です。稼働した際にどういうことが存在代行者(アクター)や依頼者の身に起こるかをアートの形で示し、思索のきっかけを多数つくっていると評価されました。→ 作品ページ・審査委員評はこちらから
花形さんのコメント:
「メディア芸術祭は中学生の頃から見ていた賞だったので、非常に感慨深く、励みになりました。これからも、この資本主義という制度、美術という制度、人間という制度の外側を志向する作品を、世界に侵食しながら実践していく所存ですので、是非見ていていただけると幸いです。」
木下さんの受賞作品≪オッドタクシー≫は、2021年4月~6月にテレビ東京で放送され話題となったアニメーションで、主人公の偏屈で無口なタクシー運転手・小戸川(CV:花江夏樹)をはじめ擬人化された動物のキャラクターそれぞれの思惑が複雑に絡み合う本格ミステリー・サスペンスです。木下さんは学生時代からイラストレーター、アニメーターとして活動していましたが、TVアニメの監督を務めるのは今回が初めて。キャラクターのデザインも担当しています。映画化も決定し、「映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ」として、4月1日よりTOHOシネマズ新宿ほかにて全国公開されます。→ 作品ページ・審査委員評はこちらから
木下さんのコメント:
「新人賞を頂けて大変光栄に思います。これも、原田大三郎先生の映像の授業で、初めてアニメを作ったときの原田先生の『最初にしてはなかなかやるじゃねーか。』の一言のおかげな気がします。これからも初心を忘れず、精進していきたいと思います。」
受賞作品展は2022年9月16~26日のあいだ、東京・お台場の日本科学未来館ほかで行われる予定です。
第25回アニメーション部門新人賞≪オッドタクシー≫此元 和津也・木下 ⻨/テレビアニメーション
©︎ P.I.C.S. / ODDTAXI partners
関連リンク
文化庁メディア芸術祭 公式サイト
Uber Existence 公式サイト
花形槙Webサイト/SNS
「オッドタクシー」公式サイト
「映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ」公式サイト
「オッドタクシー」がブラジルのアニメアワードで作品賞、監督賞、脚本賞など5部門で受賞
「オッドタクシー」のオープニング映像を担当した卒業生のアニメーション作家・山田遼志さん(13年大学院グラフィックデザイン修了)と木下さんとの対談記事(NEWREEL)
株式会社ピクス Webサイト