金子勲矩副手の作品がベネチア・カフォスカリ短編映画祭2021で最優秀音楽賞を受賞

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グラフィックデザイン学科副手の金子勲矩さん(20年大学院デザイン専攻修了)の修了制作である短編アニメーション作品『The Balloon Catcher』が、ベネチア・カフォスカリ短編映画祭2021で最優秀音楽賞を受賞しました。

本映画祭はベネチアにあるカフォスカリ大学の主催で、ヨーロッパで初めての「学生の、学生による、学生のための映画祭」として2011年から毎年行われているものです。11回目となる今回は10月5日から9日の計5日間にわたり開催され、世界110カ国から約2,500本の短編映画の応募がありました。

タマグラアニメーションでは、国立音楽大学の作曲専修の学生にアニメーションの劇伴としてオリジナル音楽の作曲をしてもらうコラボレーションを行っています。金子さんの『The Balloon Catcher』の劇伴は作曲家のタツキアマノさんが国立音楽大学の学生時代に手がけたもので、前作の『Locomotor』に続き2作連続でのコラボレーションです。国内外の映画祭やアワードで数々受賞している『The Balloon Catcher』ですが、最優秀音楽賞の受賞は今回が初めてのことです。

タツキアマノさんコメント:
この度の受賞とても嬉しく思います。金子さんとたくさんの意見を交わして、数ヶ月間に渡り細部まで話し合い製作しました。独特なアニメーションに対して、どのような音楽を作るか非常に悩んだので今回のような賞をいただけてとても嬉しい気持ちです。金子さん、並びに多摩美術大学や国立音楽大学などたくさんのサポートに感謝しています!

金子勲矩さんコメント:
この度は音楽賞をいただけたこと、とても光栄に思います。タツキアマノさんとは、前作の『LOCOMOTOR』から一緒にコラボレーションをしておりますが、音楽に対するこだわりにいつも驚かされております。私の意見をうまく汲んで作曲をしていただいており、厚みのある音楽が、作品の雰囲気をより一層深めてくれているのではないかと思います。『The Balloon Catcher』の音楽(特にエンドクレジットの音楽)は、僕自身も非常に気に入っている曲ですので、今回もタツキアマノさんに音楽を頼めてよかったなと感じております。タツキアマノさん、受賞おめでとうございます。これからも一緒に作業ができることを楽しみにしております!

グラフィックデザイン学科 野村辰寿教授コメント:
映像制作にとって音楽・音響はとても重要です。作品をコンテストやフェスティバルに応募したり、インターネットにアップする上でも音楽著作権をクリアすることが必須です。それでアニメーションのためのオリジナル音楽を作曲してもらうために、国立音楽大学で映像や舞台などの応用音楽の作曲を指導している丸山和範先生に連絡し、タマグラと国立音大コラボが始まりました。双方にとってとても刺激的な協業で、今年で10年目を迎えます。金子くん&アマノくんのコラボレーションのように、そのパートナーシップが作品を重ねて続いていることは素晴らしいことだと思います。卒業後の2人が現在制作中の新作にも期待しています。

『The Balloon Catcher』

金子勲矩(2019年度大学院修了制作)
音楽:タツキアマノ、6分10秒

関連リンク

ベネチア・カフォスカリ短編映画祭2021 公式サイト
タマグラアニメーション・シアター
グラフィックデザイン学科 紹介ページ

2021年11月8日 14:43