和田誠展ほか今秋開催される3つの展覧会に本学所蔵資料を貸出
この秋、本学アートアーカイヴセンター（AAC）＊が所蔵資料貸出で協力した3つの展覧会が開催されます。
1. 「和田誠展」
本学図案科（現グラフィックデザイン学科）を1959年に卒業した、イラストレーターの和田誠（1936-2019）の多岐にわたる創作活動を紹介する展覧会。代表作を中心としたビジュアル年表や、約30のトピックスを軸に、AACの所管する資料を中心とした約2,800点の作品や資料を展示し、その軌跡をたどります。
AACは、和田誠事務所に保管・管理されていた膨大な原画、版下、デザイン制作物、一次資料類など数万点の寄贈を受けており、今回はその中から原画や制作物などを貸し出すとともに、書籍初掲載となるデザインワークなど、AAC所管資料を撮影した画像が展覧会と図録で使用されています。
本展は今後、3年をかけて熊本や愛知など各地を巡回します。
会期：2021年10月9日（土）～12月19日（日）
会場：東京オペラシティ アートギャラリー
東京都新宿区西新宿3-20-2
開館時間：11:00-19:00（入場は18:30まで）
休館日：月曜日
入場料：一般1,200円／大・高生800円／中学生以下無料
＊同時開催「収蔵品展072難波田史男 線と色彩」「project N 84 山下紘加」の入場料を含みます。
主催：公益財団法人 東京オペラシティ文化財団
協賛：日本生命保険相互会社
特別協力：和田誠事務所、多摩美術大学、多摩美術大学アートアーカイヴセンター
企画協力：ブルーシープ、888ブックス
お問い合わせ：050-5541-8600（ハローダイヤル）
関連リンク
2. 「戦後デザイン運動の原点 デザインコミッティーの人々とその軌跡」
現在もグッドデザイン賞を展開する、日本デザインコミッティーの創生期を扱う展覧会です。柳宗理《バタフライスツール》や森正洋（1952年本学工芸図案科卒業生）の《G型しょうゆさし》といった時代を代表するプロダクトとの繋がり、そして旧東京都庁舎（1957年）、香川県庁舎（1958年）、世界デザイン会議（1960年）、東京オリンピック（1964年）での協同など、彼らのデザイン・建築・美術など多領域を横断する活動が紹介されます。
本展に、AACの所管する瀧口修造文庫と勝見勝資料アーカイヴから、本邦初出となる合計27点の収蔵品を貸し出すと同時に、64年東京オリンピックのピクトグラムデザイン資料やデザインコミッティー関連の議事録資料など、87点の収蔵品を撮影した画像が展覧会と図録で使用されています。
会期：2021年10月23日（土）～2022年1月16日（日）
会場：川崎市岡本太郎美術館
川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内
開館時間：9:30-17:00（入館は16:30まで）
休館日：月曜日（1月10日を除く）、11月4日（木）、11月24日（水）、12月29日（水）～1月3日（月）、1月11日（火）
観覧料：一般1,000円、高・大学生・65歳以上800円、中学生以下は無料
主催：川崎市岡本太郎美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
協賛：ライオン、DNP 大日本印刷、損保ジャパン、日本テレビ放送網、天童木工、堀内カラー
特別協力：日本デザインコミッティー
協力：松屋、多摩美術大学アートアーカイヴセンター、国立近代建築資料館
助成：芸術文化振興基金
関連リンク
川崎市岡本太郎美術館 公式サイト
瀧口修造文庫について
勝見勝資料アーカイヴについて
3. 「サウンド&アート展 ―見る音楽、聴く形」
20世紀に入ってから、これまで音楽とは考えられなかった「音」や視覚的な要素を音楽の中に取り込む試みがなされてきました。その一方で、一般には視覚芸術に分類される彫刻やオブジェ、インスタレーション作品の中には魅力的な「音」を奏でる作品があります。そうした「見る音楽」と「聴く形」、すなわち新しい創造的な楽器やサウンドをめぐる作品を集めた展覧会です。
AACの所管する秋山邦晴文庫からは、未来派のルイジ・ルッソロが制作した世界初のノイズ楽器と言われる《イントナルモーリ》（再制作）を貸し出しています。本作は1985年当時に芸術学科の教授であった秋山邦晴による監修のもと、学生とともに再制作された資料です。
会期：2021年11月6日（土）～11月21日（日）
会場：3331 Arts Chiyoda 1階メインギャラリー
東京都千代田区外神田6丁目11-14
開館時間：12:30-18:00（入館は17:30まで）
休館日：なし
観覧料：一般1,200円、高校・大学生600円、中学生以下300円、未就学児無料
（当日：一般1,500円、高校・大学生900円、中学生以下600円）
※要事前予約（予約サイトはこちらから
主催： クリエイティブ・アート実行委員会
共催：東京都教育委員会
会場協力：3331 Arts Chiyoda
協力：多摩美術大学アートアーカイヴセンター
企画制作：ミューズ・カンパニー
助成：公益財団法人朝日新聞文化財団、公益財団法人全国税理士共栄会文化財団、笹川日仏財団、公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団
関連リンク
「サウンド&アート展 ―見る音楽、聴く形展」 公式サイト
3331 Arts Chiyoda 公式サイト
秋山邦晴文庫について
＊アートアーカイヴセンターは、本学に長年にわたって収集・蓄積されてきた芸術資源を、統括的に保存・管理していくために2018年4月に設立された研究・教育機関です。