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子どもたちに科学のおもしろさを/2020年度「ひらめき☆ときめきサイエンス」実施報告


独立行政法人日本学術振興会の「ひらめき☆ときめきサイエンス」のプログラムに、昨年度に続き採択されました。ひらめき☆ときめきサイエンスは、全国の大学や研究機関で行われている科学研究費助成事業(科研費)によって得られた最新の研究成果を子どもたちに発信し、直に見る、聞く、触れることで、科学のおもしろさを感じてもらうプログラムです。

本学では、共通教育の深津裕子教授と高梨美穂准教授による2つのプログラムがオンライン(Zoom)で実施されました。

【実施プログラム1】

● プログラム名:テキスタイル×SDGs入門:植物を編んでエコロジカルな生活デザイン(課題番号:20HT0085)
● 実施代表者:美術学部 共通教育 深津裕子教授
● 外部講師:石垣昭子氏(紅露工房)、星公望氏・璋子氏(星工房)
● 開催日:2021年3月13日(土)
● 実施場所:オンライン(Zoom)
● 受講対象者:小学5・6年生~高校生
● 参加者:25名

【実施報告】
このプログラムは深津裕子教授が研究を行っている科研費「西表島の衣文化資源を基盤としたサステナブルデザインとエコツーリズムへの展開」(基盤研究(C)(一般)/17K02039)、「日本の伝統的染織技術の持続可能なテキスタイル・デザインへの展開に関する研究」(基盤研究(C)(一般)/25350061)を基に企画されました。当初、本学八王子キャンパスでの実施を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大感染防止のため、オンライン(Zoom)にて開催し、関東地方・中部地方・近畿地方・沖縄地方より合計25名の受講生にご参加いただきました。

講義①「SDGs つくる責任 つかう責任」では、深津裕子教授が「人と地球の未来のための持続可能な開発目標」の内、「つくる責任 つかう責任」について、デザイナーとしての「つくる責任」、使用者としての「つかう責任」について解説し、受講生の皆さんに身近なSDGsについて考えてもらいました。

講義②「自然と共に暮らす人から学ぶ」では、西表島とオンライン中継を結び、外部講師として伝統的な布や生活用具の文化継承者である石垣明子氏(紅露工房代表)をお招きし、西表島で自然と共に暮らす人々のものづくりについてお話していただきました。

実験①「植物を科学する」では、午後の実習で使用する西表島で採取した芭蕉の特徴について学びました。

実習①「植物で生活用具をデザインしよう」では、外部講師として民具制作継承者の星公望氏・璋子氏(星工房)をお招きし、民具の手わざの実演の後、西表島の芭蕉を使ってカゴのデザイン・作成に挑戦しました。

実習②「講評・ディスカッション」では、参加者の皆さんと完成作品の発表をおこない、エコロジカルな生活デザインを体験してもらいました。

● プログラム参加者の作品
Instagram:@hiratoki_ht30086/別ウィンドウリンク
Facebook:TAUひらめきときめきサイエンス2021-テキスタイル&SDGs入門別ウィンドウリンク

【実施プログラム2】

● プログラム名:成長することば(昔の自分・今の自分)─ことばを学んで自己紹介絵本を作ってみよう!(課題番号:20HT0086)
● 実施代表者:美術学部 共通教育 高梨美穂准教授
● 外部講師:笹目舞氏(美術専門家)
● 開催日:2021年3月27日(土)
● 実施場所:オンライン(Zoom)
● 受講対象者:小学5・6年生~中学3年生
● 参加者:19名

【実施報告】
このプログラムは高梨美穂准教授が研究を行っている科研費「直示動詞「行く」「来る」の母語習得に関する研究」(基盤研究(C)(一般)/ 16K02699)を基に企画されました。当初、本学上野毛キャンパスでの実施を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大感染防止のため、オンライン(Zoom)にて開催し、関東地方・中部地方・近畿地方・九州地方より合計19名の受講生にご参加いただきました。

講義①「言語学者に変身-ことばの研究(入門)」では、高梨美穂准教授より、ことばの仕組みについて受講生に紹介しました。

講義②「言語学者に変身-ことばを科学してみよう!」では、言語学から言語発達研究に関する研究を具体的に取り上げ、受講生は言語学者となって「ことばの分析」や「ことばの発達の観察」をおこない、計画的にことばを操り、午後の実習のイメージを具現化させる為のウォームアップを実践しました。
実習では外部講師として笹目舞氏(美術専門家/本学卒業生)を招き、様々な美術の技法の紹介をおこないました。受講生は講義で学んだことを基に絵本作家として自己紹介絵本/小冊子を作成いました。

実習①「絵本作家に変身-昔の自分と今の自分-ことば編!」では、言語学的視点からどのような語彙、表記、文法を用いると良いのか意識しながら、幼児時代の自分と現在の自分をことばで表現することに挑戦しました。

実習②「絵本作家に変身-昔の自分と今の自分-美術編!」、実習③「絵本作家に変身-自己紹介絵本をつくってみよう!」では、イラストや切り貼りなどを取り入れ、美術的に表現することに挑戦しました。

最後は参加者の皆さんと完成作品の発表を行い、ことばの科学的体験をしてもらいました。

● プログラム参加者の作品
Instagram:@miho_workshop別ウィンドウリンク

  

関連リンク

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