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多摩美×早稲田で新しいビジネスを考える連携講座2020レポート


2017年から続く早稲田大学とプロダクトデザイン専攻との連携講座ですが、3年目を迎える今年は情報デザイン学科生も参加学科に加え、オンラインで全10回の授業が実施されました。

この講座は「ビジネスアイデアの『表現力』を鍛えよう!」をテーマに、起業家育成を目的とした「ビジネスモデル仮説検証プログラム」を大学混成のグループワーク形式で展開し、最終的に投資家の前でアイデアをプレゼンするというものです。2018年にはプロダクトデザイン専攻・安次富隆教授による「ビジュアライゼーション・テクニック」という特別授業を行い、2019年には同専攻・大橋由三子教授による「アイディエーション」の授業も加わるなど、回を重ねるごとにカリキュラムも進化を続けています。

2020年はすべてオンラインによる受講となりましたが、例年のように早稲田大学の講師陣からチームビルディングのレクチャーを受けたり、オンラインならではのコミュニケーションを工夫したりするなどして、遠隔であっても滞りなく進行することができました。こうした様子を間近に見てきた大橋教授は「意思疎通を図るために例年よりもミーティングの回数を増やしたことが、今後、対面授業を再開したときにも生かされると感じました」と手応えを語りました。また「アイディエーション」の授業の一部に、アートディレクターの上野隆文先生によるプレゼンテーションテクニックのレクチャーも加わり、カリキュラムもより充実したものとなりました。

受講生らは2020年12月の最終プレゼンを経て2021年2月17日、投資家らの前でプレゼンする「第3回WASEDA Demo Day」に参加しました。その結果、「わせたま賞」と「メンター賞」に、プロダクトデザイン3年・中島健さんのチームによる、画像を効率的に予約消去できる管理アプリ『CalPhoto!』が選ばれました。また、同専攻3年・伊藤百香さんが授業で参加したチームは、家の中で香りの変化を付けることにより1日の気持ちの切り替えを助ける『Cycle Diffuser』を提案し、「メンター賞」を受賞しました。


画像管理アプリ『CalPhoto!』

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