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校友会より学業継続事業に対して寄付金をいただきました


多摩美術大学校友会(会長 中村一哉)様より、新型コロナウイルス禍による本学の経済的に困窮している学生への学業継続事業に対して5,000万円の資金を寄付していただきました。
この寄付金は「学業継続特別支援制度」などを通して在学生への学修支援として活用させていただきます。
校友会会員の皆さまには心より感謝申し上げますとともに、後輩への強い思いに深く敬意を表します。これからも多くの卒業生が各支部の活動に参加し、益々ご発展されることを祈念いたします。

学校法人多摩美術大学 理事長 青柳正規
多摩美術大学  学長 建畠 晢


中村校友会会長からのメッセージ

多摩美術大学校友会の「学生支援」について

 突然、私たちを襲ったコロナ禍は、経済、教育、家庭生活などの社会の隅々にまで、計り知れないほど大きな影響を与えました。中でも、学びの場を失った子供たちが受けた影響は甚大で、対応が求められる教育機関が直面する難局には、物心ともに筆舌に尽くし難いものがあると感じています。
 私たち、多摩美術大学の校友会では、そうした現在の状況の中で、美術への志を十分に発揮することができず、苦しい思いを抱いて日々を過ごしている母校の在学生に向けて、何か具体的な支援ができないかと考えていました。そこで、歴代の校友会が少しずつ蓄積してきた基本準備金の一部を、今回のコロナ禍の被害を受けている学生の支援に充てることを検討することにしました。このことは、理事会や総会で満場一致で議決され、進められてきました。金額は5,000万円。その使途につきましては、一番、学生の困窮の状況や学習継続のために必要な手立てを把握している大学に一任することといたしました。
 確かに、大学や学生を取り巻く現状から考えれば、援助で補えるのはわずかなものかもしれません。しかし、それは多摩美で学んだ卒業生全員から在校生への、篤い思いを込めたエールです。このことが、少しでも、先行きが見通せない今の状況を、打開に向けて明るく照らす光になればと願ってやみません。
今回のことで強く感じたことが一つあります、それは、現在、多摩美で学んでいる、これから学ぼうとしている学生の皆さんと卒業生がつながっていること。そして、大学と校友会が一体であること。つまり、何よりも多摩美が一つであること。そのことを強く実感しました。
 多摩美術大学の校友会は、今後も、美術と多摩美を愛し、常に前に歩み出そうとする在校生、卒業生の受け皿となり、また支えとなって、活動を進めていきたいと考えています。

2020年年6月7日
多摩美術大学校友会 会長 中村一哉


2020年7月2日に本学上野毛キャンパスにおいて青柳正規理事長より中村一哉校友会会長へ感謝状を贈呈いたしました。

左から和田教務部長、丸山校友会事務局長、中村校友会会長、青柳理事長、建畠学長、小泉美術学部長

 

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