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デザインで被災者支援 岡山・真備町と北海道地震の被災地に「いまから手帳」制作


7月の西日本豪雨で被害を受けた岡山県倉敷市真備町の人々の生活再建をサポートする冊子「いまから手帳」が発行されました。
高知県立大学減災ケアラボ(神原咲子教授)による企画監修のもと、本学プロダクトデザイン専攻の大橋由三子教授と学生有志がこの冊子の編集とデザインを担当し、国際NGOのCWS Japanより発行されたものです。
内容は、医療従事者や支援者に説明する際に便利な家族の基本情報、診療記録が簡単に記入できるよう工夫されており、3ヶ月分のカレンダーにはその時期に起こりやすい健康問題や復旧復興制度が記載されている他、弁護士会と連携して作成した生活再建制度一覧チェック表など、発災後に必要なニーズが1冊に集約されています。
大橋教授は今回の制作要請を受けてすぐ、有志学生らとともに会議や現地取材を行い、1週間でデザインを決定。8月中旬には配布を行うなど、情報収集から編集、デザイン、発行までを迅速に対応しました。
現在は真備町の皆さんからの更なる要請を受け、これから活用する手帳を準備しています。
また、北海道の医療従事者からの要請を受け、北海道胆振東部地震で被災した方に向けた北海道版の「いまから手帳」800部が10月4日、現地に届けられました。