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多摩美卒業作家による多彩な競演『E.O展』


竹中直人さんやしりあがり寿さんらも出品

多摩美を巣立ち、現在各分野の第一線で活躍を続けるアーティスト24名による展覧会『E.O展』が、4月4日~10日、日本橋三越本店で開催されました。第二回となる本展には、俳優・映画監督の竹中直人さん(グラフィックデザイン客員教授)や漫画家のしりあがり寿さんのほか、「つみきのいえ」で米アカデミー賞を受賞したアニメーション作家の加藤久仁生さん(同客員教授)、統合デザイン・深澤直人教授、永井一史同教授、佐野研二郎教授、須田悦弘さん(彫刻客員教授)など、画家だけでなく俳優や漫画家、アニメーション作家やデザイナーといった幅広い顔ぶれが出品。他ではなかなか見られないラインナップに、多摩美らしい自由な世界が広がる展覧会となりました。実は、本展を担当した日本橋三越本店の石川崇紘さんも、本学の出身。「今回多くの人気作家に参加頂けたこともあって、反響が大きく展示販売の方も上々でした。多摩美卒作家の取り扱いは多いのですが、展覧会という形では過去になく、とても面白い試みだったと思います」。

展覧会の名前の由来は「イイオ食堂」

本展の名前の由来は、在学生にはもちろん、世代をこえて親しまれている八王子キャンパス学食の「イイオ食堂」。オアシス的存在であるその名にふさわしく、7日に行われたギャラリートークには出品作家や多くの大学関係者が集まり、学生時代やイイオ食堂の思い出話に尽きることなく花を咲かせました。「すごい先輩方と同列に、しかも日本橋三越本店でしょ?恥ずかしいけど面白い企画だよね」(しりあがり寿さん)、「作品展に出品するとき、いつもは闘いに挑むような感覚がありますが、E.O展はあったかい懐に入るような感じ。だからこそ思いを込めて、会心の作を用意しました」(北村さゆりさん)、「違った者たちの集まりでありながら、何か共通するものを確かに感じます」(油画・木嶋正吾教授)。本展幹事のひとりである統合デザイン・大場再生教授は、「時代が変わっても、人の出会いは大切なことです。本展を通して先輩と後輩が出会い、より繋がりが強まっていくよう願っています」と、次なる展開に期待を寄せました。

出品作家:青木恵美子、石黒賢一郎(幹事)、大場再生(幹事)、加藤久仁生、木嶋正吾、北村さゆり、肥沼守、佐野研二郎、鮫島大輔、篠原愛、しりあがり寿、須田悦弘、武田州左、竹中直人、塚本聰(幹事)、永井一史、中堀慎治、原雅幸、深澤直人、福井江太郎、福井利佐、藤田貴也、山田啓貴、渡抜亮

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「僕の作品の前で撮るの?他の作品の前じゃダメ?」とお茶目なしりあがり寿さん
しりあがり寿さんが「ずるい」と悔しがっていた須田悦弘さんの作品
「普段より大きなサイズに描いたことがよい機会になった」と話していた加藤久仁生さん
木嶋教授の作品の前で談笑する大場教授と永井教授
永井教授、加藤久仁生さん、深澤教授の作品が並ぶ展示の様子
昔のイイオ食堂のスナップも展示