「ポスター」と「本」を中心に、故 秋山孝先生の業績の数々を振り返る展覧会を9月23日から開催

故 秋山孝先生(2022年1月18日逝去)は、グラフィックデザイナー、イラストレーターとして第一線で活躍しながら、30年以上にわたり本学の教壇に立ち、後進の指導に尽力されました。本展覧会では、秋山先生が大切にしてきた2つのメディア「ポスター」と「本」を中心に構成し、ユーモアあふれるイラストレーションによって展開されるポスター作品やこれまでに出版されてきた書籍や授業テキストなど、厳選された数々の資料を展示いたします。CMディレクターのなかじましんや氏をお招きし、秋山先生について語り合うトークイベントも行われます。

グラフィックデザイナー、イラストレーターとしての仕事だけでなく、イラストレーションを「人間の持っているもう一つの言葉」と位置付けて追求し続けた教育研究活動に至るまで、その業績の数々を振り返ります。

「秋山孝 in 多摩美」展 ポスタービジュアル

「秋山孝 in 多摩美」

会期:2023年9月23日(土)~10月5日(木)
会場:多摩美術大学 八王子キャンパス アートテークギャラリー1階
東京都八王子市鑓水 2-1723
アクセス:
・JR横浜線、京王相模原線橋本駅北口から神奈川中央交通バス「多摩美術大学行」で約8分
・JR八王子駅南口から京王バスで約20分
https://www.tamabi.ac.jp/access/

開館時間:10:00~17:00
※日曜休館、入場無料

  

秋山 孝

AKIYAMA Takashi

1952年長岡市生まれ。多摩美術大学卒業。東京藝術大学大学院修了。1986年、自然保護ポスター「WILD LIFE-HELP」でワルシャワ国際ポスタービエンナーレ・金賞を受賞。1988年、インド核実験反対ポスターで国連賞を受賞。2019年、Graphis Poster Annual(アメリカ)で最高賞となるプラチナ賞を受賞、2007年~2019年までに金賞を24回受賞。他、各国のビエンナーレでも受賞多数。ヘルシンキ、メキシコ、イタリア、ウクライナ、深圳、上海、シカゴ、ワルシャワで国際ポスター展の審査員として招聘される。著書に「キャラクターコミュニケーション入門」(角川書店)、「Chinese Poster(中国ポスター)」(朝日新聞出版)、「イラストレーションズスタディーズ」(玄光社)他多数。

『ぼくが大事にしているメディアは「ポスター」と「本」です。ポスターは美術館に展示するととても映え人々に感動を与えます。また本はぼくたちの心を豊かにしてくれます。両者とも紙の上に印刷する技術によって、複数の印刷作品ができ上がる。軽快感やフットワークの良さがあり生活と共にあるもので身近な存在です。』(秋山孝×荒井立インタビュー集『創作の旅』より)

トークショー

CMディレクターのなかじましんや氏をお招きし、秋山先生について語り合います。

日時:2023年9月23日(土)14:30~16:00 ※終了しました
会場:多摩美術大学 八王子キャンパス アートテークギャラリー1階

出演者(敬称略): 
なかじましんや(CMディレクター)
澤田泰廣(グラフィックデザイナー、本学グラフィックデザイン学科教授)
高橋庸平(イラストレーション研究者、本学グラフィックデザイン学科准教授)

※座席数に限りがあり、満席のためご聴講いただけない場合がございます。あらかじめご了承ください。

  

関連リンク

「秋山孝 in 多摩美」展 フライヤー
プレスリリース
グラフィックデザイン学科 紹介ページ

  

初日の9月23日(土)に行われたトークショーの様子。写真右から、CMディレクターのなかじましんや氏、澤田教授、高橋准教授。秋山先生にまつわる数々のエピソードが語られました。

秋山先生が在職中、多摩美のために制作したポスター約150枚が展示された会場には、卒業生やデザイン関係者など多くの人が訪れました。

「秋山孝 in 多摩美」は、10月5日(木)までの開催です。

2023年9月13日 14:58